どっちが入るかな?関係副詞応用
There are some cases ( ) honesty doesn't pay.
① where ② which
これはちょっと難しいですね。いつものように関係詞節内の構造を考えます。
There are some cases.
Honesty doesn't pay ? .
?の部分に抜けがあれば「関係代名詞」、抜けがなければ「関係副詞」でしたよね?先行詞はcasesのようなので、Honestyから始まる2文目に、casesに相当する語の抜けがあれば「関係代名詞」だとわかりますが、どうでしょう?
There are some cases.
Honesty doesn't pay them(cases).
こうなると、下の文の意味がちょっとわからなくなりますね。「正直は場合を支払わない」かな?なんて悩んでしまいます。payは他動詞の場合、「Oを支払う」とか「Oに支払う」とか「O1にO2を支払う」とかいう形になって、いずれにしても目的語はお金か人です。casesがOに来るのはちょっとおかしいですね。
じゃぁこのpayはどういう意味なのだろうか?他動詞と考えたらうまくいかなかったので、自動詞なのではないか?と考えてみます。
辞書などを引くと、payには自動詞もあって、やはり「支払う」なんて意味が書いてあります。例文などを見ればわかりますが、自動詞なのでOはないものの、Oのお金を想定しているものが多いです。
I paid to enter the baseball stadium.
野球場に入るのに入場料を払った。
こんな風に、自動詞のpayでもやはり「支払う」という意味があります。でもOがないにしても、なんらかしかのお金をOとして想定している感じがします。
辞書でpayの自動詞のところをもう少し詳しく見てみましょう。すると「割に合う」とか「引き合う」なんて意味が出てきます。ここはそのpayです。
There are some cases [where honesty doesn't pay].
「正直が割に合わない場合がある。」
whereは「場合」の「場」を指しているのですね。
そういうわけで、答えは①のwhereでした。
難しかったかな?
もう一度整理しましょうか?
・payが他動詞だと目的語がお金か人だ。
↓
・casesがpayの目的語にはならないのでpayは他動詞ではない。
↓
・pay自動詞確定。
(実はこの時点でwhereが確定です)
↓
・自動詞にも「支払う」という意味はあるが、「割に合う」という意味もある。
↓
・There are some cases [where honesty doesn't pay].
↑
・payが自動詞ならば、[ ]の中は「抜けがない」
だから関係副詞が入るのです。
逆に
There are some cases [where honesty doesn't pay].
という英文を和訳しようと思ったけど、「意味がわからない」としてみましょうか。訳せないから辞書を引きますよね?
それでも「payが自動詞で使われている!」って自信を持って言えますか?[ ]は「関係副詞」を使っているので「抜けがない」はずです。ですからpayのOが抜けているのではなく、ハナからOがないのです。そこまで考えてから辞書を引きます。文型や構造を決定してからでないと、辞書のpayの項目をすべて見て、「都合のいい意味はないかなー?」なんてなってしまいます。辞書を引くのがいやになってしまいますね。関係副詞節内の動詞だから「抜けはない」はずだ。となると、payは自動詞だ。そしてすぐさまpayの「他動詞」の項目は全て無視をして、「自動詞」の項目だけ見に行ってください。
自動詞、他動詞や文型など、英語の構造ががわかると辞書を引くのも速くなりますよ。参考にしてみてくださいね。


