どっちがどっち? -ing or -ed

His lecture was (   ).

① boring               ② bored

-ingにするか-edにするか迷うことがありますね。ここは特徴的な動詞の分詞を扱って見ました。

どんな特徴があるのかというと、boreという単語は「感情を表す動詞」なんですね。「感情を表す動詞」は日本語とかなり違った振る舞いをします。

みなさんは「驚き」とか「満足」と「かがっかり」とかいった「感情」は自らの内側から出てくるものだと思っていませんか?もちろん間違いでありません。「怒りの感情がこみ上げてきた」なんてフレーズもありますよね。

言語にはその文化の考え方や習慣の特徴が現れます。日本人は「感情がこみ上げる」なんていう言い方があるので、「感情」は内側から湧いて出てきていると考えているんですね。それが日本語に反映されています。

英語圏の人はそう考えていないようです。

例えば今、私は何も特別な感情も抱かずにパソコンでこの原稿を書いています。その最中に突如パソコンが爆発したとしましょう。当たり前ですが「びっくり」します。驚きます。

でもパソコンが爆発することがなければ、私は全く驚きもせず、この原稿を最後まで淡々と書いていたはずです。

つまり、英語圏の人は、人の「感情」を動かすものは「外的要因」だと思っているのですね。「何か外的要因がなければ私の感情は動くことはなかった」こう考えているんですね。

・日本語の「感情を表す動詞は」...

「驚いた」「がっかりした」「満足した」「喜んだ」「興奮した」など、自動詞です

・英語の「感情を表す動詞は」...

surprise +O      「(O=人を)驚かせる」

disappoint +O  「(O=人を)がっかりさせる」

satisfy +O         「(O=人を)満足させる」

please +O         「(O=人を)喜ばせる」

excite +O          「(O=人を)興奮させる」

という感じで、人が目的語となる他動詞です。

前置きが長くなりましたが、この前提をよく理解しておいてください。

さて、英語の方ですが、例文を見てみましょう。

The news surprised us.

(その知らせは私たちを驚かせた。)

このように、人がOになります。

この例文で、人をSにするとどうでしょう?Oである「人(us)」がSへ移動する。OをSにすると受動態になります。わかりますか?「私たち」の位置にあった単語を「私たち」への位置へ動かして、同じ意味にしてみてください。「私たちはその知らせに驚かされた」となりますよね?つまり…

We were surprised at the news.

私たちはその知らせに驚かされた。

→私はその知らせに驚いた。

こうなりますよね?

「驚かされた」ということは、結局「驚いた」のですよね?このように、「人」をSにすると、感情を表す動詞は受け身になります。他の単語でもそうです。

This book interested me.

この本は私に興味を起こさせた。

I was interested in this book.

私はこの本によって興味を起こさせられた。

→私はこの本に興味を持った。

「興味を起こさせられた」ということは、結局「興味を持った」ということですよね?

こういう構造になっているのですね。

さて、最初の問題を見てみましょう。

His lecture was (   ).

① boring               ② bored

①も②もいずれも「分詞」で書いてありますので、例文で出した通常の能動態の英文とは違います。ですが、この英文は「もの」がSの英文です。

上の例文で示したように、感情を表す動詞は「もの」がSなら能動形、「人」がSなら受動形です。分詞になっても同じです。ですから正解は…

His lecture was boring.

(彼の講義は退屈だった。)

となります。もし、「人」がSなら…

I was bored with his lecture.

(私は彼の講義で退屈させられた。)

→私は彼の講義に退屈した

となります。

このように考えてみてください。

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