2016/02/27分新高3生大学受験英語講座授業のポイント!

今回は,ヨーロッパとアメリカの価値観の違いがテーマでした。

例えば,「公正な社会」というような基本的概念において,ヨーロッパとアメリカではとらえ方が違うというお話しです。アメリカは全ての人に機会を与えようとはするが,リスクや報償の面での不平等には無関心であり,一方ヨーロッパは国家が公共サービスにもっと介入し,企業や社会に対して規制を行って,社会をまとめようとする。こういう違いがあります。

また,所有と財産に対する考え方も違います。アメリカは,農民から企業まで,所有と財産が極めて重要であるという考え方が浸透しています。合衆国の連邦政府は,そういった私的な権利を重視して守ります。ヨーロッパでは,財産は社会全体で管理するものであり,お互いの社会的義務を受け入れるという条件が満たされる場合にのみ個人に託されるという複雑なとらえ方をします。

このようにヨーロッパとアメリカでは価値観の相違が見られます。

言語の側面から見ると,ヨーロッパでは,母語の他に英語を話せることが望ましいと考えている人が多いようです。一方で,自分たちの母語が守られる必要があると考えている人も6割強います。

イラクでのアメリカの軍事介入に反対してデモに参加したヨーロッパ人たちは,アメリカの軍事介入は,ヨーロッパの根強い価値観に反するものだったから参加したのです。(この英文には書いていなかったけど,アメリカがイラクへ軍事介入したのは,アメリカの領土保全や主権、自国の安全、そしてそれらを維持するために介入したのであって,こういったことが上記ヨーロッパの価値観と合わないからです。)

そういう軍事介入に反対したヨーロッパの人々が,団結するのに使っていた言語が「英語」であるのは皮肉ですよね(ヨーロッパ内で言語がバラバラだけど,国家間で交流をするには共通に知っている言語が必要ですよね?それがアメリカという価値観の違う国の言語である「英語」なのは皮肉でしょ)?

というお話しです。

(1)[While a survey reported in 2001 {that /71% of Europeans felt (that everyone in the European Union (EU) should be able to speak one European language in addition to their mother tongue), and /almost the same proportion agreed (that this language should be English)}], 63% also believed [that their own language needed to be protected].

和訳は説明しにくいですね。

[While a survey(S) reported(V)... /{that 71%(S)... felt(V) (that everyone(S)... should be able to speak(V)... language(O)...)} , and /{... proportion(S) agreed(V) (that this language(S) should be(V) English(C))}], 63%(S)... believed(V) [that ... language(S) needed(V) to be protected.

簡略化すると上記のようになります(わかりにくい??)。

a survey が/{ } /{ }をreprotedしているが(while),63%は[ ]をbelievedしていた。

という和訳になるはずです。

in addition to ~ ~に加えて

the same propotionは71%のこと。

(2)Ironically, [therefore], the use of English, [the language of the invading forces], has in a number of ways helped in the process of uniting many Europeans, [who now use English in order to communicate with other European citizens].

これはちょっと複雑です。

~ly, ~, the use(S) of English, ~, has ~ helped(V) in the process of uniting many Europeans, [who ... use(V) English(O) in order to communicate with other European citizens].

無生物主語の構文です。the language of the invading forcesは挿入で同格。

A of Bの形でA側が動詞化できる場合は,ofが格を表しています。

the use of English 「英語の利用は~」という訳よりも,ofを目的格と捕らえて「英語を使うことは~」とすると,日本語らしいと思います。

無生物主語であることを意識して,「英語を使うことによって,~役に立つ」という和訳の方がいいでしょう。

動詞のhelpは自動詞ですので,「役に立つ」と訳しましょう。

,who ~は関係代名詞。非制限用法です。

今回は文法問題(並べかえ)も扱いました。またいろんな問題解いていきましょう!

次回の教材です。次回分です(パスワードがかかっています)。
Lesson07.pdfとLesson07単語.pdf

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