2016/02/13分新高3生大学受験英語講座授業のポイント!

土曜日19:00~20:30の新高3生大学受験英語講座の解説です。
今回は,早稲田の教育の問題でした。
テーマは「宗教の起源」です。
これまで全ての人間社会で,神の観念が存在してきました。目に見えるような恩恵が与えられるわけでもなく,人類は手の込んだ宗教建築や宗教儀式に資源を注いでいる。なぜだろうか?
一つには,確率的な問題とか自然現象を,我々は何か別の作用のためであると考える傾向にあるということです。つまりは「目的論的」にものを考えているということです。英米の小学生の例が挙げられていました。岩石が尖っているのはその素材を構成する破片のためなのか,それとも動物が岩石の上に座らないようにと妨げるためなのか?小学生達は後者の説明を選択しました。つまり,岩が自衛をしていると考えているのです。加えて,子供は肉体が死んだあとも,心が存続すると考える傾向があるようです。
こういった心の構造から信仰を引き出すことは,不十分であるという考えもあるようです。宗教がこれほどまでに際立っている理由は,宗教が見知らぬもの同士の協力関係を促し,安定した集団を作りだしているからではないかという意見もあります。つまり,宗教は人に役立つ振る舞いを促すことで,集団における適応力を高めるのではないかということです。人に役立つ振る舞いは,他者から見られている時にいっそう強くなるため,見知らぬもの同士の共同体においては,道徳に関する超自然的な「神」が人に役立つ振る舞いを奨励することになっているのかもしれない。
つまり,宗教が生まれたのは,我々の認知の上の傾向であり,その後宗教が適応度を高めることで,根付き,広まったのではないか。
こういうお話しでした。ちょっと難しかったかな?
設問2.
We tend to [ 2 ] random events or natural phenomena to the agency of another being.
後の不定詞句to the agency of another beingがヒントです。2に入るのは動詞の原形ですね。よって,
V A to B
の形になる動詞を入れます。もちろん,文の意味も考えますよ。
attribute A to B (AをBのおかげとする・AをBのせいにする)
He attributed his success to his teacher.
(彼は成功を先生のおかげとした)
award もA to Bの形がありますが,(AをBに与える・授与する)という意味なので,文意に合いません。
設問3.
For example, British and American children in first, second, and fourth grades were asked whether rocks are pointy because they are composed of small bits of material or in order to keep animals from sitting on them. (1)The children preferred the teleological explanation. “They give an animistic quality to the rock; it’s protecting itself,” Kelemen explains.
下線部にteleologicalという難しい単語が入っています。いつも授業で言っているように,この単語の意味を知っているかどうかという問題ではありません。周りから類推してください。
whether A or Bで,AかBのいずれかを子供達が尋ねられます。その答えがthe teleological explanationです。つまり,they are composed of small bits of materialなのか,in order to keep animals from sitting on themと尋ねられて,子供は,そのどちらかの説明の方が好きである(prefer)と答えたということですよね?下線部の次の英文に,it’s protecting itselfという箇所があります。ここから類推しますよ。出来ましたか?
設問4.
A such as Bという表現は,BがAの具体例になっています。Aにnonscientific statementsがありますので,非科学的な選択肢を選びます。ここの文脈は,子供はthe teleological explanationが好きだ。いや,子供だけじゃない(it’s not just children)。BUの大学生もそうだ。彼らはnonscientific statementsに同意する傾向がある。つまり,the teleological explanationはnonscientific statementsとイコールですね。そういう選択肢を選んでください。
設問5.
繰り返しになりますが,下線部(2)自体の意味を知っているかではないですよ。文脈上都合の良い意味を考えます。pre-という接頭辞もヒントです。
設問6.
Even those who embrace the cognitive model concede that it falls short of explaining the complex systems of gods and rituals that make up religion. “Deriving belief from the architecture of the mind is [ 4 ],” says social psychologist Ara Norenzayan of the University of British Columbia.
the cognitive modelとは,the architecture of the mindのことですよね?であれば,falls short ofに対応する表現を[ 4 ]に入ることになりますよ。
設問7. 8. 9.も,やはり周りの英文から考えます。慣れてくると面白いですよ。
次回分です(パスワードがかかっています)。
Lesson05.pdfとLesson05単語.pdf
※慶應義塾大学言語教育研究フォーラムの一環で行っているイベントです。
※慶應義塾大学の公式イベントではありません。
※慶應義塾大学本体への問い合わせはご遠慮ください。
※関口先生の出講している塾・予備校へのお問い合わせもご遠慮ください。


